症状と心の問題を解決するホメオパシーの専門家、ライフジャンプホメオパス世良純子です。
最近NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にはまっております。
とと姉ちゃんとは生活雑誌のはしり戦後創刊された「暮らしの手帖」の創始者のドラマです。
永年兼業ホメオパスだったので、ディレクターも21年担当、読者が喜ぶ企画を紙面に載せる仕事を私もやってきたので、主人公の葛藤がすご~くわかるのです。
そのうえ生活雑誌が大好きなものだから、ドラマを見てても「あ~その企画いいな~」なんて感情移入してしまうわけです。
今日は「暮らしの手帖」最新号に創刊号抜粋がついていたのでそれについて語ってみたいと思います。
NHK連続テレビ小説とと姉ちゃん「あなたの暮らし」のモデルは「暮らしの手帖」
まず先にとと姉ちゃんは2016年度上半期放送のNHK「連続テレビ小説」第94
昭和20年終戦。東京は焼け野が原になり、常子は戦争で犠牲になるしかなかった子どもたちや女性たちに思いをはせる。「女のひとたちが 幸せな暮らしを送れなかったら、そんな世の中は駄目だ。私に唯一できること、妹たちと雑誌をつくって、事業を起こそう」と、常子は二人の妹たちと一冊の雑 誌をつくることを決意する。だが、素人の彼女たちは具体的に何をどうやって雑誌をつくっていくのか全くわからない。そんなとき、常子たちの前に一人の男が 現れる。のちに天才編集者と呼ばれる花山伊佐次だった。常子たち三姉妹と、花山の出会いが戦後一世をふうびする生活総合月刊誌『あなたの暮し』を誕生させることになる・・・。
テレビで何度も出てくる「花山さん」は「花森安治さん」のこと。
「あなたの暮らし」って雑誌は「暮らしの手帖」がモデルです。
日本ほど雑誌文化の成長している国はないといわれています。
海外雑誌では着回しとか、生活に役立つ知恵とか、そんな手の届く情報が妊婦向け、10代向け、主婦向けってたくさんカテゴリが分かれて出版されてはいないのです。
ドラマを見ていると、「暮らしの手帖」というのは今でいう生活雑誌の原型をつくった先駆者なんだということがわかります。
お金のない時代に洋裁の技術がなくても洋服がつくれるように「直線断ち」企画を出して本がヒットするとか。
配給で小麦をもらっても料理する手立てがなかったから小麦をつかったホットケーキを紹介してそれがはじめての写真付きレシピ紹介だったとか。
豊かになってきてにわかに家電が出てきたが、当時は粗悪品がたくさんあったので石鹸や歯ブラシ、トースター、アイロンを試験してその結果を酷評も含め掲載して大好評も得たけど企業からクレームも嫌がらせも受けたとか。
本当に女性が必要としている生活の知恵を伝える雑誌は、女性が中心になって信念をもって発信していたからこそ成り立った企画だったんだなあ~などと感動しきりでした。
主役のモデルになった大橋さんは後々叙勲もしています。
それくらい社会に貢献してきた人と永年の功績が認められたんですね。
極論するとこの人がいなければ、企業で女性の意見で商品をつくるなんてことすらなかったのかもなあ~なんて考えてしまいました。
豪華!花森安治さんが描いたイラストの創刊号抜粋が付録
私はマーケッターなんでテレビみながら何度も
なんでしないの?このテレビでエピソード取り上げている号をさ、豪華まとめ本にしてさ売るの!
とかテレビ見ながらいちいち余計なことを言っていたのですが。
な・・・なんと最新号は、テレビでも出てくる創刊号の抜粋が付録になっているのです!!!
[amazonjs asin=”B01G5SQG6W” locale=”JP” title=”暮しの手帖 4世紀83号”]
もうテレビで出てきた雑誌の前書きから、直線断ちの企画の写真から、花森さんのセンスがいいイラストを描いていたけどこれなんだ・・・・と、もう胸躍り、興奮するページ満載でした。
これがテレビでもエピソードになった創刊号の目玉企画。
洋服を着たくても洋装を縫う技術がない人のための当時の女性のニーズにぴったり合った直線断ちでできる洋服の作り方。
画期的な企画でこれが本をヒットさせました。
終戦時の男性が描いたとは思えないこのハイセンスなイラスト「それいゆ」に繋がるものがあるこのセンス素敵。
男なのになぜわかる?昭和女性にぴったりなスカート丈アドバイス
花森さんという人は、才能ある辣腕編集者でありながらも、男なのにおさげ髪をしたり、スカートをはいたりして「女性の気持ちがわからないと」とかいっていた変わり者だったらしいのですが・・・・・。
実は今から考えたら軽く「おねえ」だったのではないか?とか勘ぐってしまいました。
付録創刊号で私が
「おお!!オオーw(*゚o゚*)w」
とおもったのは「服飾の読本」という小さなコラムだったのですが・・・
当時の日本人女性にあったスカート丈について語っているのですが・・・・・
日本人の体型を考えると「長すぎてもダメ、短すぎてもダメ、膝より少し下か、でなければいっそ長くくるぶし丈」とか書いているのですが、
流行にいつもついてゆくとすぐ変わってしまうから「部分的に流行に逆らった装いをせよ」とか、
とか、自作のブラジャーパッドの作り方とか(これ下着の歴史の本とかでも抜粋でみたな~チラ見せ)
すごすぎない?
誰でも読みたくなるバックナンバーもっと宣伝して!
しかし・・・しかしね。
このNHK連続テレビ小説でとりあげられてるわ!視聴率あるわ、話題になってるわなのに・・・
この出版地味すぎない??????もっと社内吊り広告とかで
あと、暮らしの手帖自体は最新号も面白いけれど、文字でつらつら~っと読ませる以前のスタイル引きずっている気がして、若い人には若干読みづらい印象をうけました。
広告を載せないからこそ雑誌側が主体になって商品テストができる
暮らしの手帖は今でいう商品テストをいち早くとりいれた雑誌で。
だからこそ、雑誌に広告を載せないというスタイルを貫いていました。
今では滅多にないスタンスです。
雑誌社がつぶれそうになりながらも広告を載せず、信念をもって雑誌側が大手の商品でもテストで悪い結果が出ればのせるといった形で読者の為の情報を提供している様がドラマでも何度もでてきます。
そして、それを企画の良さと雑誌の売り上げでなんとか成し遂げてきたすばらしい雑誌でした。
ご存知のように現代雑誌業界というものは今やすっかりすたれております・・・・・・・。
とてもお寒い状況でございます・・・・・・・。
だからたくさんの出版社がネットに進出してきていますがなんだかいまいちのままです。
そう、雑誌なんてもう40代以降くらいしか読まないんじゃないかな?
私の若い頃は(わたくしアラフィー)雑誌に載ったコーディネイトをみんなが真似するって普通だったんですね、雑誌で流行しているものは絶対で、当時は雑誌はもっと力をもっていました。
理由は??
若い人達は雑誌に載っている情報が嘘だって、企業のたいこもち記事だってもう知っているから信頼してないんです。
雑誌は製作費のほとんどは広告収入という図式が今や当たり前になっています。
広告を掲載している大手企業の商品は雑誌上で崇め奉り、褒めたたえるというのはもはや当たり前となってしまいました。
その結果、雑誌の情報は「信頼できないもの」としてユーザーから見向きもされなくなってゆきました。
それに対してにわかに注目されるようになったのがSNSや口コミサイトです。
現在のユーザーは雑誌やメディアの情報なんてそのまま信じず、注目した後、ちゃんとネットで調べて真偽のほどを検討してから買うんです。
その情報が本物かちゃんと自分のアンテナ張ってそれに引っかかる情報を信じる、
それくらい情報の真偽のほどをはかるのがもう当たり前なんです。
溺愛している現代の広告を掲載しないテストする雑誌LDK
相変わらず勢いよく大手商品もC判定してぶった切ってる広告掲載しない商品テスト雑誌、強気のLDK
ここにきて改めて思ったのですが・・・・。
そう考えると私がずっと溺愛して記事を書きづつけているテストする商品雑誌LDKは暮らしの手帖の後釜?でもあるんだな~とか思ってしまいました。
しかもコストコで正しい買い物するコツだの、無印で失敗しない買い物だの、痒い所にも届くんです。
[amazonjs asin=”B01JPFUVV8″ locale=”JP” title=”LDK (エル・ディー・ケー) 2016年 10月号 雑誌”]そう、当時頑張っている先駆者女性が作り出した「真実の商品テストの結果を載せよう」っていうその気概は、オレンジページとかいろんな生活雑誌に受け継がれはしたものの
雑誌の世界は企業のいいなり、クライアントのおかかえと化して少しづつすたれてゆきました。
いまこそ、「暮らしの手帖」「LDK」とか晋遊舎の雑誌以外にも戦う雑誌、とと姉ちゃんが放送されている影響を受けてどんどん出てきてほしいものです・・・・・。
あなたの自己発見ができるホメオパシーメールモニターはこちら