症状と心の問題を解決するホメオパシーの専門家 ライフジャンプホメオパス世良純子です。
毎日のように自分のクライアント様以外から「他所でホメオパシーを受け具合が悪くなった、助けてほしい」という問い合わせをいただきます。
ホメオパシーには「好転反応ではない単なる悪化」があります。
ところがホメオパス自身がその事実を知らず、クライアントが悪化しているのに「好転反応だからいいことだ」と説明して我慢させたり、病院に行かせないことで問題を大きくしている人がいます。
今日はその誤解についてご説明します。
今好転反応(ではない悪化)で苦しんでいる方は好転反応への対処法の記事をお読みください。
ホメオパシーの好転反応について詳細を知りたい方はこちらをお読みください。
こちらの記事は以下の方におすすめします。
- ホメオパシーで改善しているか確信がない方
- 悪化すると全て好転反応といわれ納得いかない方
- ホメオパスに何を聞いても明白に回答がない方
2.ホメオパシーはレメディーで必ず好転反応が起こる?副作用は
ホメオパシーを受ければ必ず「好転反応」が起こって改善するわけではなく、「単に悪化」だけして改善しないこともあります。
また、ホメオパシーでは好転反応は副作用ではありません。
ホメオパシーはレメディーをとると身体に反応がおこって改善するという原理です。
- マッチするレメディーをとると悪化してから改善し効果が出る
- マッチしないレメディーは反応せず効果も出ない
というのが基本概念です。
そのため「ホメオパシーは副作用がないから効かないレメディーをとっても尿になって流れてゆくので安全」と教えているホメオパスがいますが間違いです。
そもそもホメオパシーで主に使うレメディーには成分が入っていないので、尿になって出て行くという概念自体が間違っています。
また、作用機序が違うためレメディーに医学的な意味での「副作用」はありません。
ホメオパス自身が以下のことをよく知らないままホメオパシーを行っていますが
- マッチするレメディーをとると悪化してから改善し効果が出る
- マッチしないレメディーは反応せず効果も出ない だけではなく
- 一部マッチするレメディーをとると部分的に改善するがそれ以上治らない、もしくは悪化だけして改善しない
という3.中間のレメディーがあり、悪化のみが起こる場合もあるのです。
4.ホメオパシーの正しい好転反応アグラベーションとは?
では正しい好転反応(ホメオパシーではアグラベーションといいます)を見分ける方法についてお話ししましょう。
「正しい好転反応」がおこっているときは全体的に楽になってきます。
正しい好転反応がおきているときは一定の法則に沿って反応します。
- 改善したい主訴が悪化した(好転反応)後改善する
- 主訴が悪化していても全体的には以前よりエネルギーが上がった感じがする
- 軽い症状が悪化してもより重い症状は改善している(たとえば皮膚症状は悪化しても鬱は改善しているなど)
- 症状の悪化が上から下へ移動している(胸に出ていたアレルギーが足先に移動するなど)
- 症状の悪化が中心から端へ移動している(胃潰瘍が痔に移動など)
といった様子で反応しているなら正しい反応の可能性が高いです。
5.誤った好転反応単なる悪化とは
改善のない「単なる悪化」がおきているときは全体的にエネルギーが下がって倦怠感が増します。
- 悪化してその後改善しない
- 身体全体のエネルギーが落ち倦怠感があり、精神的にもしんどくなってくる
- もともともっていた症状以外にあらたな症状が増えてくる
- レメディーをやめてもエネルギーが下がったまま、悪化が止まらない
3はプルービングといって一時的な場合もあります。
プルービングとは?
ホメオパシーのレメディーをとった後で生態の健康な部分に現れる症状。
その人がレメディーに親和性があった場合、例えば頭痛を治すレメディーナトルム ムリアティクムをとったら頭痛がなかった人に頭痛がおこる。
単にレメディーのプルービングが起こっているならレメディーをやめればもとに戻ります。
戻らないなら悪化や混乱を引き起こしているのかもしれません。
6.ホメオパシーで悪化や混乱をひきおこすレメディーの出し方
- 一度に何種類ものレメディーをとっている
- 混合レメディーをとっている
- 一度にハイポテンシーのレメディーを何種類かとっている
上記の場合は、「好転反応ではない単なる悪化」がおこりやすいです。
このホメオパシーのレメディーの取り方を続けることで「症状の混乱」へと進行してゆき、悪化が簡単には戻りにくくなります。
7.ホメオパシーで好転反応と悪化の見分けが付かない理由
多くのホメオパシー学校が、最初のレメディーを選ぶ方法は教えても、長期的にクライアントを改善に導くノウハウは教えていないからです。
教わっていないホメオパスは、そんなものがあることすら知らないまま、クライアントの反応にどうすればいいのかわからないため「全て好転反応」だと説明しています。
①ホメオパスが反応が読めないレメディーの出し方をしているから
クラシカルホメオパシーではレメディーを一度に一種類しか与えません。
しかし、プラクティカルホメオパシーでは、何種類ものレメディーを出し、混合のレメディーも出します。
なので何のレメディーがどう作用しているかコントロールすることができません。
②健康レベルによって反応の仕方が違うが、ホメオパスに見分けるノウハウがないから
それとレメディーはその人の健康レベルによって反応の仕方が全く違い、同じ反応をしてもどう対処するかがグループによって違うのですが、そのような概念自体を知りません。
また、健康なグループ1と不健康なグループ3は一見とても似て見えるのですくわしくはこちら。
さらに怖い話ですが、例えば昔重い病気で今治っていますという方がいます。
重い病気の履歴を抱えた方がレメディーを大量に飲んだり、混合のレメディーをとると、今治っている症状に再度悪化のスイッチが入ることもあります。
正しい好転反応か見分ける質問とやってはいけないこと
悪化した際、どうすればよいか回答のないホメオパスは長期的にクライアントを改善に導くノウハウを持たないホメオパスです。
それを見分ける質問があるので以下の質問をしてみてください。
- 好転反応は出ますか?
- どんな反応がでますか?
「そんなのわかるわけないじゃないですか?」頭ごなしにこんなことをいうホメオパスは疑ってください。
悪化はあなたも一緒に乗り越えるものですから「自分でもレメディーあれこれのみましょう」
このアドバイスは絶対に聞かないでください!!!とても危険です。
反応を完璧に確定することはできませんが、ある程度なら予測できます。
頭痛が1か月、目の痛みが2か月とはいかなくても、少なくとも、予測がつく部分について説明があります。
よい形でホメオパシーを生かしていただくためにも、正しい教育を受けた腕のあるクラシカルホメオパスにかかってくださいね。
こんなホメオパスにひっかかるな!効果なく騙されてホメオパシーを受けないですむコツ9つ
ホメオパシーを受けて好転反応・悪化期間が終わらない場合のチェックポイントと対処法
【まとめQ&A】ホメオパシー療法の副作用と好転反応について知っておくべき情報と対処法
※このサイトにおける「症状」とはホメオパシーの症状を含みます。
ホメオパシー の説明上、好転反応、治療、治す、改善という言葉を使用しておりますが、ホメオパシーは生態がバランスを取り戻した結果、改善する場合があるということを目指すものであり、医療行為や治療行為ではありません。
レメディーは薬ではありません。医師からすすめられた医学的に必要な治療は必ず受けることを推奨します。
医療行為や治療を拒否することをすすめ、ホメオパシーのみで治そうとする行為や、薬でバランスをとっているときに全てやめさせる行為は、ホメオパシーとして誤りです。