ホメオパシーとは?レメディー・効果あなたの疑問を網羅

●「同種療法」ホメオパシーの創始者ハーネマンの歴史

ここではホメオパシーの創設者ハーネマンのことと、通常西洋医学の考えと違う「似たものが似たものを治す」同種療法発見の歴史についてお話しします。

ホメオパシーハーネマンハーネマンの銅像

ドイツ人医師サミュエル・ハーネマンと当時の医療

ホメオパシーとは200年ほど昔、18世紀末から19世紀初期にかけてサミュエル・ハーネマンというドイツ人医師が1810年頃作り出した療法です。

彼は12才でギリシア語のクラスでアシスタントを務め、大学卒業時には35種類にも及ぶ言語を操る天才でした。

当時は身体を切る手術は理髪店が行うような時代で、限られた解剖学的な知識だけで医療が行われており、病気は体内にたまった不要物や有害物のせいだと考え、病気の人の血液を抜けば(瀉血)健康を回復できるという考えなどで現代なら危険な行為を治療として行っており、当時は医学に治療するための体形的なシステムがありませんでした。

聡明なハーネマンはその方法では病気が治せないことに気づき、当時の医療に失望し医師になることをやめ、家族を養うために翻訳をしていました。

そんな時、薬理学の本にドイツで流行していた間欠熱「マラリアに感染した状態」でキナの皮を飲むと治癒すると書いていました。

それをみてハーネマンは「本当かなあ?」と疑い自分でキナの皮を飲んで実験してみることにしました。

そうすると不思議なことに「健康な状態で」キナの皮と飲むと2~3時間後にむしろ熱が出始め3日間間欠熱の症状が続いたのです。

つまり、「病気を治すもの」を取ると「その病気になる」ことに気づきました。その後ハーネマンは自分でも家族にもこの実験を何度も何度も徹底的に繰り返し

「病気の人を治すことができるものには、健康な人にその病気を引き起こす力がある」という「似た物が似たものを癒す」という「同種の法則」を発見しました。

その後ハーネマンはホメオパシーが癒しの内容を示した書籍「オルガノン~アート・オブ・ホメオパシー」を記し5版まで版を重ねた。

●ホメオパシー治療の病気の考え方、人は何故病気になるのか?

ホメオパシーでは病気とは、その人の生命エネルギーであるライフフォースが「本来ではない形に歪められ不調和をおこした結果」症状がおき、病気になるという考えをします。

例えば、本当は音楽家になりたいのにビジネスマンとして生活している結果、その人本来のクリエティブが抑圧され病気がはじまる、といったホリスティックな意味でも症状がはじまると考えます。

ホメオパシーは代替療法で自然療法、ホリスティックな治療

位置づけとしては西洋医学を補う代替療法、補完療法であり、天然のものを使うため、自然療法でもあります。

また、問題解決の対象が病気だけではなく心の癒しも含まれるため、ヒーリングでもあり、ホリスティック療法でもあります。

症状を悪いと解釈し抑圧する医療と、症状は良いと解釈するホメオパシー

西洋医学の「アロ」違う「パシー」治療に対して、ホメオパシーは「ホメ」似てる「オパシー」治療と言い似たもので治します。

西洋医学の治療の考え方

現代医療では症状をおこした生態を局所的に見ます。(※昨今統合医療が注目されてきてはいますが)

頭痛、熱、炎症、不安という症状がでることを「悪い反応」と解釈し、薬を使い「その症状が起こらないようにする(反対の方向に導く)」ことが治療の考え方の基本です。

そしておこっている症状に「病名」をつけ「●●病」にはこの薬、「××病」にはこの薬といった標準治療をもとに、一人の人が「●●病」も「××病」も「▲▲病」も複数ある場合も、それぞれの症状を消化器や耳鼻科といった専門分野がバラバラに治療します。

そしてそのそれぞれの「病気」には薬を使って「症状が起こらないように」治療します。

頭痛なら頭痛を起こす物質をブロックする成分がはいった薬を飲み、高熱を出せば解熱剤で熱を下げ、炎症をおこせば抗生物質で菌を殺し、不安や鬱があれば不安を感じなくなる薬を使います。

ですが、そもそも頭痛を出す原因になった身体全体の不調(例えば全身の循環が弱くなっている)は見逃され、問題となっている部位に症状がおこらないようにすることを中心に治療しがちです。

とくに不安や鬱といった心の問題は、例えば職場や恋愛の人間関係がはじまりで発症したものであったとしても、そもそも不安を起こすに至った問題に関しては解決できず薬で「不安を感じないようにする」治療をします。

なので、症状を出すにいたった全身の問題や、とくに心の問題の根本原因、失恋の傷自体や失恋で傷つきやすいというエモーショナル傾向は治癒しないまま放置されます。

ホメオパシーのケアの考え方

ホメオパシーでは症状をトータルで見ます。(※正確にはクラシカルとプラクティカルで違うのですが後述)

熱を出すのは身体にたまった毒素を排出するため、頭痛が出るのはなんらか生態が頭痛をなおすために抵抗している「良い反応」と考え「症状は身体を治癒しようとしている生態の努力」と解釈し、高熱なら健康な人に高熱を出すことができる物質をもとにしたレメディー(似たもの同じ方向に導く)で治療します。

ホメオパシーでは症状に「病名」をつけません。「●●」や「××」や「▲▲」の症状の軍団を持つ人をトータルで「カルカレアの状態」「ラケシスの状態」と査定し、治癒の対象はその生態すべてになります。

そしてそのトータリズムに合致したレメディーをとってもらい症状を解決します。

頭痛と、高熱と、失恋があった場合はそれらすべてに合致するレメディーを探し、全てを問題解決し、その生態全体が心も含めて健康になることを目指します。

なので、症状を出すに至った全身の問題や、心の問題の根本原因、失恋の傷と同時に頭痛をケアし、失恋で傷つきやすい傾向も治します。

西洋医学より守備範囲の広いホメオパシー

西洋医学では臓器の機能に健康な検査数値範囲があり、そこからずれれば「症状」ととらえその臓器に不具合があると解釈します。

なので患者はつらいと訴えてても臓器や数値に問題がなければそれは症状ではないと解釈されなすすべがありません。

ホメオパシーでは不定愁訴以前の症状や検査数値ではでてこない症状も、本人が辛いと訴えることは「症状」に含めます。

また、神経科で「病気」と診断されない程度の「潔癖な傾向」でも症状ととらえ、治癒の対象になります。

なので優柔不断、友達付き合いが苦手、上司が怖いといった状態も症状として捉え、治すことが可能です。

つまり、その人の人生で不具合がおきていること全般が治癒の対象になります。

東洋医学や漢方との違い、心の問題とそこから来る症状の解決に強い

未病をケアし、全身のバランスをととのえたり、肝臓は怒りといったように生態をバランスで見て臓器と感情のつながりなどを見るところは東洋医学と似ています。

が、決定的に違うのはホメオパシーはメンタルや感情の問題を大きく解決できるという点です。

ホメオパシーでは「怒りっぽい」「自信がない」「失恋から立ち直れない」といったことまでが問題解決の対象となり、とくに「失恋からくる頭痛」「怒られる恐怖から来る下痢」といった心の問題から出ている身体症状の問題解決が得意です。

また、ホメオパシーは正しくレメディーを使えば、エネルギー治療的な側面も対応し「気」や「サトルボディー」領域にも働き掛けることができ、「本来の生きる目的に近づける」といったホリスティックな側面からもその生態を健康にすることができます。

●ホメオパシーは専門教育を受けたホメオパスがセッションを実施

では、ホメオパシーとは実際にどのように行うのでしょうか?ここではホメオパシーセッションのやり方と独特のヒアリング方法についてご説明します。

薬ではなくレメディーを使って自然治癒力に働きかける

ホメオパシーは専門的な教育を受けたホメオパスが実施します。

初回でとくに時間をかけ1時間や2時間半かけてさまざまな話を聞きます。特徴的なのは、ヒアリングは「病名」を聞くのではなく、悩んでいる症状の「詳細=モダリティー」を聞くことです。

例えば頭痛であれば、5時ごろに痛くなるとか、押すような痛みであるとか、低気圧の日に痛くなるといった症状の詳細を聞き出し、同じ病気でも全く違うレメディーが選ばれます。

症状の詳細以外でも、いつからその症状がはじまったのか、家族の病気、暑がり、か?リンゴが嫌い、煙草の煙が嫌いといった一見病気に全く関係のない話も含めゆっくり聞きます。

特にUSPといって「布団から足を出したい」「頭は涼しくないと眠れないと」(Uniqueユニークで、特別Spetialな、Peculiar特有な症状)を重視し、それらがホメオパシーレメディー決定において重視されます。

そして、それらのいくつもの症状を統合して該当するレメディーを探し出し提案します。提案されたレメディーという砂糖玉を飲むと、その人が本来もっている自然治癒力が刺激され治癒のアクションが始まることが期待されます。

レメディーの個別化、該当しないものをとっても反応がない

ホメオパシーでとても特徴的なことのひとつに「選んだレメディーがその人の症状にマッチしなければ反応が起こらない」という点があります。

例えばクライアントが悲しんでいても「後悔で悲しんでいる」のか「最近のことで悲しんでいる」のか「ずっと昔のことで悲しんでいる」のかによって選ぶレメディーが違います。同様に以前書いたように頭痛があってもそれが「失恋から来る頭痛」なのか「お酒の飲みすぎから来る頭痛」なのかによってもレメディーが違ってきます。

これらの身体的、精神的な側面を踏まえてクライアントに全く該当しない、親和性もないレメディーはとっても全く反応がおきないという不思議な側面があります。

ばっちり当てはまるレメディーを「シミリマム」ある程度あてはまるレメディーを「シミラー」と呼びます。

反対にレメディーに反応するということは、その人の頭痛が実は「失恋が原因だった」という原因特定ができるという側面があります。

ホメオパスはこの「シミリマム」を探しだすために、真実の症状の背景にある問題を探し出すべく時間をかけてさまざまなヒアリングを行うのです。

●ホメオパシーの好転反応

レメディーをのんだ際、どのようにアクションして治ってゆくかというと、例えば胃痛をもっていれば好転反応がおこり一度胃痛が悪化してから治癒がはじまるといわれています。

ですがこの好転反応にはたくさんの誤解が拡がっていて、レメディーをとれば必ず好転反応がおこるわけでもありませんし、悪化の反応は必ずしも好転反応で、その後治癒反応が必ずおこるとは限りません。

ところが、日本ではレメディーをとると必ず悪化がおこり、悪化の後には必ず治癒があるからどんなに悪化してもよい、だから「悪化はすべて好転反応で良いこと」と教える風潮がありますが間違いです。

レメディーをとって悪化だけが起こり、改善を伴わない悪化だけが長引くこともあれば、

●ホメオパシー療法で効果が期待できる症状

ホメオパシーで問題解決できる症状はすべてです。

ただし、これはすべてを完治できますということではなく、すべての症状に何らかの助けにはなるという意味です。

西洋医学では治らないけれど、ホメオパシーならケアできるもの、医学では未病とわれるもまでホメオパシーではケアの対象で、ホメオパシーだとときに根本解決が可能です。

花粉症・喘息・アトピー・アレルギー・食物アレルギー

喘息や不快な花粉症を免疫を治療したり、粘膜を焼く、マスクをするといった対処療法をつわかなくても楽にすることが可能です。

喘息や花粉症には不安や恐怖、心配性といった感情の問題が関係していることが多いです。

アトピーは、「アトピー体質」自体がなくなるわけではありませんが、正しくケアできれば脂っこいものを食べても「もう10年アレルギーがでなくなる」状態にすることも可能ですが、いつからはじまったアトピーでそれまでに抑圧的な治療をどれくらい受けてきたかによって治癒できるレベルは変わってきます。

食物アレルギーも問題解決が可能です。

病院では皮膚の病気はステロイドか非ステロイド薬を塗るケアになり一進一退しがちですが、皮膚症状は心の問題と絡んでいる場合が多くそれが見逃されがちです。ホメオパシーではアレルギーの原因となっているストレスをケアすることが可能です。

ただし、皮膚症状は他の重い症状が問題解決するかわりに出ているときは、バランスをとるために出ている場合があり、完全に治してしまおうとすることで他の病気が悪化するケースもあります。

インフルエンザ・風邪・高熱・水疱瘡やおたふく風邪

インフルエンザ、水疱瘡、はしか、おたふく風邪、100日咳といった子供が罹る病気や高熱も解決の対象です。

ホメオパシーではこれらの子供の病気や風邪、インフルエンザといった急性症状のケアは通常健康ならそれほど難しいものではありません。

ただし、これらの病気は子供の免疫細胞が働くために「子供のかかる病気」というトレーニングが必要な場合もあり、子供が高熱を出すたびにホメオパシーでケアするのは体質を弱くしている場合もあります。

ドライアイ・黄斑変性症などの眼病

あまり知られていませんが、目の疾患にホメオパシーはとてもマッチします。

目が乾くといった症状は局所でおこっている症状ではなく、身体全体の水分バランスに不具合がおきている場合もあるからです。

また、「みたくない」といった心の問題とつながっている場合もあります。

婦人科系疾患・生理不順・不妊・子宮内膜症・卵巣嚢腫・更年期障害・甲状腺の病気

ホメオパシーはホルモン系の問題解決にとても威力を発揮します。

子宮内膜症や卵巣嚢腫、子宮筋腫といった婦人科系疾患はパートナーシップやセクシャリティーに関する心の問題が原因になって発祥していることが多いです。

なのでケアをしても根本原因であるパートナーシップが改善しない限りは何度も再発したり別のホルモン系の病気になりがちです。

ホメオパシーだと身体のケアとともに、パートナーシップの問題に気付き身体と心を同時に癒すことが可能です。

また、更年期障害も健康な生態であれば苦しむこともないのですが、年齢がゆくと全ての女性が更年期障害になってイライラやほてりがおこると信じて危険なホルモン補充療法をし、かえって症状を悪化させている人もいます。

更年期障害には「自分は女性として価値がなくなった」と感じている「嫉妬」「イライラ」などの感情が悪化の引き金になっている場合もあります。

甲状腺の病気はコミュニケーションが問題になっておこっていることが多いです。甲状腺は亢進と機能低下なら亢進のほうが問題解決しやすいです。

また、不妊も「実は子供をもちたくない」「セクシャルな傷がある」といった自分でも気づかない根深いエモーショナルの問題が絡んで発祥していることがよくあるため、ホメオパシーが向いている症状です。

鬱・双極性障害・パニック障害・自立神経失調症

イライラ・優柔不断・仕事が続かないといった性格

精神科や神経科にかかるほどではない「イライラ」や「怒りっぽい」「優柔不断」「部下にがみがみいうが上司にはぺこぺこ」「仕事が続かない」といった一見性格に見える症状がホメオパシーでは問題解決の対象です。

不定愁訴・原因不明の症状

病院では対応してもらえない、本人は痛いというが医学的に問題がない、運動機能はあるし健康なのに何故か腕が動かないといった症状をケアすることも可能です。

これらの症状は心に原因があり起きている場合があります。

動物・植物・赤ちゃんでも効果あり

ホメオパシーはプラシーボ効果ではなく、動物にレメディーをのませても作用し、植物にも効果があります。

また、乳幼児にも効果があり本人がレメディーを飲んでいると知らなくても効果は出ます。

●ホメオパシー療法で効果のない症状、使わない方がよいケース

ホメオパシーで解決できない症状は物理的な問題と、解決できないわけではないけれど間違うと手遅れになる状況の時です。

以前詳しく記事をかきましたが、なんでもホメオパシーで治そうとして、病院に行くべきタイミングを逃すことははホメオパシー業界のひとつの問題点でしょう。

とげ、骨折など力学的な疾患

とげや遺物が体内にあればそれを取り除くのが先でそれは病院で処置をおこなうべきです。

骨を接合するまでは病院で外科処置をおこなってください、ただしホメオパシーで骨を早くくっつけることはできます。

時々ホメオパシーでなんでもできると信じ込んでいて、骨折しても接合しないで放置する人までいるので気を付けてください。

緊急を要する病気やリスクのある状態

盲腸はホメオパシーでケアが可能ですが、レメディーを間違えうまくケアできなかった場合腹膜炎になって危険な状態になるため病院にいってください。

また小児の耳の疾患もレメディーをいくつかとって改善しない場合は、脳から近く危険な状態になる場合もあるので病院にいってください。

また、病気にホメオパシーを使っていても病院での検査は欠かさないようにしてください。

●ホメオパシー効果を妨げるもの、アンチドート

ホメオパシーのレメディーは物質ではなく精妙なエネルギーが入っているため、効果が妨げられる(アンチドート)場合があります。

薬・抗生物質・ステロイド・抗欝剤

西洋医学の薬を摂っている場合はレメディーの作用がアンチドートされます。

中でも、抗欝剤などの精神薬、リウマチ治療のメトトリエキサート、抗ガン剤などはホメオパシーレメディーの効果を阻害します。

飲む機会が多く、アンチドートの効果が高い薬にはステロイドや抗生物質があります。

ホメオパシーを受けるにあたって非常に誤解されている概念のひとつに、「薬を辞めなければホメオパシーをうけてはいけない」という考えがありますが、病院で指示された薬をホメオパスが勝手にやめるように指示する権利もありません。

また、レメディーの作用は軽い薬ですとそれほどアンチドートされませんし、病院で薬を飲んで治療している人もホメオパシーを併用することが可能です。

歯科治療

歯科治療は脳に近いところの神経に影響するため、治療後レメディー効果がアンチドートされる場合がありますが、軽い治療ならアンチドートされない場合もあります。

歯科治療でレメディー効果がアンチドートされるのは治療で治療後レメディー効果がアンチドートされる。

コーヒー・ハッカ・ティーツリー・樟脳

コーヒーやハッカ、ティーツリーオイル、樟脳もアンチドートするといわれていますが、ハッカやティーツリーはそれほどアンチドートしません。

コーヒーは使っているレメディーや人によってはアンチドートされます、これはカフェインレスコーヒーでもたんぽぽコーヒーでも同じです。

●ホメオパシーで使うレメディーとは?

ホメオパシーで使うレメディーとは自然の物質を極限まで薄めた砂糖玉です。ここではレメディーの製造方法などについてレメディーとはなにか?についてご説明します。

レメディーの種類と原料

ホメオパシーでつかうレメディーの種類は3000とも5000ともいわれています。

レメディーは植物(ヒ素・燐・硫黄)や動物(蛇・蜂・犬の乳)や鉱物(アネモネ・コケ)病原物質(乳がんの細胞・結核の細胞)などの成分を極限まで薄めた砂糖玉です。

形状は1mm、3~4mmの粒や、●mmくらいのタブレット、ティンクチャーという液体になったものなどがあります。

古来から使われてきた伝統的なものもありますが、新しいレメディーをどんどん開発する動きもあり、源物質となる動物や植物をもちこんでレメディー化してくれるところもあります。

基本レメディーは1種類の物質でできたものですが、何種類ものレメディーを混ぜた混合レメディーもあります。

古来から使われてきたよく使うレメディー、多くの人にポピュラーにあてはまるレメディーを「ポリクレスト」と呼びます。

レメディーの製造方法、物質成分がはいっていないくらい源物質を砂糖で希釈振盪

レメディーは源物質を信じられないほど薄めたものです。製造方法は、源物質を希釈してダイナマイゼーション(希釈振盪)してつくります。

源物質となるものを(アネモネなど)1グラン0.062gに対し乳糖を100グラン入れかき混ぜたものが1Cです。

それに対し10倍希釈したものを1Dと呼びます。

ホメオパシーではレメディーは薄めれば薄めるほど、振盪回数が多いほどパワーがあり、その希釈の単位をCやD、LMなどで表記しますが、C単位のものを使うことが多いです。

12C、30C、200C、1M、10M(XM)、50M、CM、MMと希釈の回数が増え薄めれば薄めるほど、振盪すればするほどレメディーのパワーは強くなります。

11Cまでのレメディーにはまだ物質ははいっています、12C以上のポテンシーのレメディーにはアボガドロ数上の物質ははいっていないので、源物質のエネルギーが入っています。

作用機序

レメディーがどう作用するのかというと、選んだレメディーが適合すればその人自身のエネルギーとレメディーのエネルギーが共鳴し、そのことによって本人の自己治癒力が活性化され、自ら癒す力が働き身体の状態や心の在り方が変わってきます。

ホメオパシーレメディー購入と販売

レメディーは日本では専門の会社で買うことが可能で日本では食品扱いです。

イギリスならエインズワース、ドイツならヘリオス、フランスのボイロン社などがあり、個人輸入や輸入代行、総合通販サイトなどがあります。

インドでも製造していますが、品質が定かではないものもあるとの意見もあります。また、日本でも製造しています。

●ホメオパシーを好む人、受けている有名人

ここでは、ホメオパシーを好む人はどんな人で、ホメオパシーを使っている有名人は誰がいるのかについてお話しします。

ホメオパシーを好む人

ホメオパシーはホリスティックなケアのため、ヒーリングやスピリチュアルが好きな方がホリスティックな身体をケアする方法として好みます。

自然療法のため、食品添加物やマクロバイオティックに興味のある方、薬を使わない医療に興味がある方も好みます。

また、日本ではシュタイナー教育を受けている方が好む傾向があります。

子供をもつ母親が、お子さんの症状に薬を使わない治療をしたいという理由で、ホメオパシーを子供に使いはじめたり、ホメオパシーのセルフケアを習い始めることも多いです。

受けている芸能人やセレブ、スポーツ選手

ホメオパシーをつかっている有名人はいろいろいます。

イギリスの王室治療は代々ホメオパシーを利用しており、チャールズ皇太子もホメオパシー愛好家です。イギリス王室ホメオパスは日本のテレビで取材されたこともあります。

海外でセレブがマクロビ食を食べるように、ホメオパシーが普及しているヨーロッパではセレブや一流スポーツ選手が好んで使います。

マクロビ専用スタッフとして日本人を置いているマドンナはホメオパシー愛用者だといわれています。

サッカーのベッカム選手も2002年ワールドカップの直前に足を故障し、ホメオパシーのレメディーで回復するのにホメオパシーを利用したいたといわれています、ベッカムは夫妻でホメオパシーを利用しています。

渡辺満里奈はホメオパシージャパンホメオパシーを利用していました。

作家の吉本ばななはインド系のホメオパシーの愛好者で、ブログでも書籍でもホメオパシーを利用していることについて触れています。

UAは雑誌「nina’s(ニナーズ)」2010年9月号・8月7日発売号で、夫がハチに再度刺されアナフィラキシーショックに陥った際に(アナフィラキシーショックになるのは5回目だった)、夫から気を失ったら打つように頼まれていた“劇”と書いてある注射(アレルギーのショック症状を抑えるエピネフリンの自己注射であると指摘されている)を使うのが嫌で、ホメオパシーとワカメやドクダミの風呂で治したとする体験を語っている。

女優の阿波知りエリカは傲慢で高飛車とバッシングを受けたましたが、更生したとき「ホメオパシーをつかった」と雑誌インタビューで答えてました。

モデルの田村翔子もブログやツイッターでホメオパシーを美容に利用していることを発信しています。

ミュージシャンのサンプラザ中野は心の悩をホメオパシーで改善したことをきいかけにホメオパシー学校であるIACHに入学し、卒業。「サンプラザ・ホメオパス・中野」としてホメオパスとして活動していたことがありました。

●ホメオパシーの流派、クラシカルホメオパシーとプラクティカルホメオパシー

伝統的なホメオパシーは、クライアントから10個の症状を聞きたった1つのレメディーを選ぶクラシカルホメオパシーですが、クライアントから10個の症状を聞きそれぞれの症状にレメディーを出す方法をプラクティカルホメオパシーと呼びます。

複合レメディーを使うやり方は世界でも行われていますが、プラクティカルホメオパシーという言葉は世界共通ではありません。

たった1つのレメディーを選び出すクラシカルホメオパシーにもいろんなやり方があります。伝統的なホメオパシーの方法は、ハーネマンの弟子のケントの弟子といわれているギリシアのヴィソルカス教授が独自の理論も加えて教えていますが、

その外に新しいクラシカルホメオパシーの方法として、インドの世界的ホメオパスサンカランが編み出した、問題の本質や元素表からレメディーが植物か鉱物か動物かをセグメントし、妄想を聞きだすボンベイメソッドがあります。

このボンベイメソッドは現在世界的にもクラシカルホメオパスの間で流行しています。

日本の主なホメオパシー団体と学校、ホメオパシー振興会とホメオパシージャパン

日本の代表的なクラシカルホメオパシーの団体は永松 昌泰氏率いるホメオパシー振興会、学校は「ハーネマンアカデミー」があり、プラクティカルホメオパシーの団体は、由井寅子氏率いるホメオパシージャパン、現在は名前を変えホメオパシー医学協会(JPHMA)があり、「カレッジオブ・ホリスティック・ホメオパシー」を運営しています。

この2つが日本の大きなホメオパシー団体であり学校です。

それ以外に日本のクラシカルホメオパシーの学校では、インド人ホメオパスラジャン・サンカランのボンベイメソッドを教えている医師の渡辺奈津率いる「ホメオパシー私塾」、ハーネマンアカデミーから派生した荻野哲也率いる「クラシカルホメオパシー京都」がある。

マッシモマンジョリーニアシスタントだったニック・チャーチル率いるISHLは現在は日本ではホメオパシーの生徒募集は行っていない。

世界的ホメオパスギリシアのヴィソルカス教授IACHの日本校はドイツ人ドクターホメオパスロバートハシンガーが代表を務めていたが、現在はロバートハシンガー自らの学校「FCH」に変更となった。

●ホメオパスになる方法と日本のホメオパシー事情

日本ではプラクティカルホメオパスの方がクラシカルより圧倒的に数が多く、日本で「ホメオパシー」といえば「プラクティカルホメオパシー」と認識されています。

ホメオパスになるには、上記の団体が運営するホメオパシー学校などで専門教育を受けてホメオパスになることができます。

プロのホメオパスになる教育は3年制および4年制で学費は学校によりますが約200~400万かかります。

ただし、ホメオパスは民間資格のためさまざまな学校があり、中には充分な教育を受けずケース実践も充分積まないままに自己流で立ち上げた学校や教室もあるため注意が必要です。

ホメオパシーにはセルフケアという概念があり、1~5万円くらいの簡易な講座があります。ホメオパシー学校が運営している場合もありますが、学校を卒業したばかりのホメオパスが講座を開催している場合もあり、日本ではホメオパシーは簡単にだれでもできるものとして認識されています。

●世界と日本のホメオパシー事情、海外では公認の療法?

イギリス・フランス

ヨーロッパではホメオパシーはポピュラーで、イギリス・フランスでは薬局でレメディーを販売しており、「酔い止め」「怪我」「虫刺され」などのセルフケアに使用しており、ホメオパシーが生活に密着しています。

イギリスではエリザベス2世女王の王室専属ホメオパスペーター・フィッシャー(Peter Fisher, クラシカルホメオパス)がおり、ホメオパシーが保険適用だったこともあります。

スイスでは2009年の国民の2/3が国民投票でホメオパシーを支持し、国民投票で補完代替医療の保険適用案が支持された。2016年にホメオパシーが健康保険となり医療と同等の扱いを認めることが決定された。

スイス

スイスではホメオパシーが2/3の国民の支持を得ています。スイスでもセルフケア用に薬局でホメオパシーのレメディーを販売しています。

スイスには「スイス・ホメオパシー医師協会 ( SVHA/SSMH ) 」があり、「国際ホメオパシー医師リーグ ( LMHI ) 」でスイスを代表する。

スイスの大学で医者、薬剤師、歯医者の資格を取得した者で、ホメオパシーの講義を数年受け、その証明を持つ者のみがメンバーとして認められる。現在約400人がメンバー。

スイスの医師資格 ( FMH ) を持ち、ホメオパシーの内科医として働く人は約320人。

チューリヒとベルン大学の医学部では、選択科目としてホメオパシーがある。教師は協会のメンバーによって行われている。ベルン大学では正式なホメオパシーの教授職が設定される方向にある。

中略

ホメオパシーの人気は高まっており、ここ4年来ホメオパシー薬の販売量は毎年5%伸びている。また、どのホメオパシー治療機関も満員でリスト待ちが続いている。

出展:2017/8/26転記 SWI swissinfo.ch スイスで人気ホメオパシー

 

09年、補完代替医療イニシアチブ(国民発議)の対案として政府が提出した穏健な決議草案が国民投票で有権者の多数の支持を受け可決される。
12年、補完代替医療を試験的に標準医療保険でカバーすることが決定。
16年3月29日、連邦内務省はホメオパシーと伝統中国医学をはじめ4種類の補完代替医療に対し、西洋医学と同等の地位を与えると発表。17年から実施される予定。

出展:2017/8/26転記 SWI swissinfo.ch スイスでホメオパシーに保険適用 科学より国民の意思が尊重された結果か?

ドイツ

ドイツの世論調査っでは55%の人が代替医療選ぶという結果が出たくらい、代替療法が普及している。

ドイツではセルフケアのレメディーは12cまでで、レメディーは医薬品とみなされ、薬局以外での販売は禁止されており、ハイポテンシーのレメディーはホメオパスではない人は気軽に買えない。

病院にホメオパスがいて病院でレメディーを出すこともあり、2008年までは公的健康保険でも心理療法並みの「医学カウンセリング」扱いで保険点数が支払われていたこともあったし、現在も保険適用となる場合もある。

ただし、ホメオパシー発祥の国であるにもかかわらず、クラシカルホメオパシーが普及しているわけでもなく、病院でも薬局でも混合レメディーが出されている。

イタリア

イタリアでは80%以上の国民がホメオパシーをしっているが、ホメオパシーを受けるのもレメディー購入も保険適用ではない。

インド

インドはホメオパシーの導入が進んでいる。貧困層も多いため医療費のかからないホメオパシーが普及している。

医学部と並んでホメオパシーの学校があり、医学として認知されている地域も存在する。

● ホメオパシーはニセ科学、効果なしとバッシングする批判派の言い分

日本の西洋医学絶対主義

日本では保険制度が整っているため、だれでも気軽に医療が受けられる環境にあり 身体のケア=すべて西洋医学 という西洋医学絶対主義が強いです。

また、日本の病院での治療では薬使用量が多く、抗生物質やステロイドや抗欝剤といった強い薬を病院で気軽にだし「症状がおこらないようにする」ことを徹底して行うため、即症状が消えるわけではないうえに保険適用外の東洋医学やカイロ、断食療法といった薬を使わないケアは否定されがちです。

また、保険制度が整っているため、かえって自己責任で病院の医療以外の方法を選択しづらい傾向があります。

作用機序が科学的に証明されていない

最も多い批判が、レメディーは薄めれば薄めるほど効果があるという考えについては科学的に作用機序が解明されていません。そのためレメディーに効果があるというのは嘘で、レメディーには何も物質が入っていないのにホメオパシー支持者は全く作用のないものを飲んでありがたがっているトンデモ科学であると言われています

レメディーをつかったこともない、作用するのも見たことがない人達が、理論を聞いて否定しています。

この批判派の意見もあり、日本ではホメオパシーレメディーが普及していないためヨーロッパのように薬扱いではありません。

そのため、日本ではとても強い作用を身体や心や神経にもたらす可能性のあるホメオパシーレメディーが誰でも手に入る環境にあり、そのことがかえって危険な事態を招いています。

ホメオパシー推進派のいきすぎた予防接種否定や医療否定

一部の偏ったホメオパスは過剰に病院での医療を否定し、現在病院で治療のためにとっている薬を飲まいように指示し、西洋医学をうけると身体に害があるかのように誤解を招くアドバイスをしています。

また、ホメオパシーでは予防接種は本来の免疫力を抑圧することがあるため進んで打たない考えをもちますが、一部の流派は予防接種を打ったことがあるだけで「毒だし」を行うように指示し、身体に悪いことをしてしまったと恐怖を受け付けます。

これらのいきすぎた偏った考えにより、ホメオパシーは妄想や宗教だと言われています。

ホメオパシービタミンK事故

上記に書いたようないきすぎた医療否定によって、受けるべき医療を受けないように勝手に助産師が指導してしまい、医療ネグレクトを起こす事件がありました、この事件によりより一層ホメオパシーはバッシングされました。

山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故

 2009年8月、山口市在住の女性が助産師の指導のもと長女を自宅出産した。同年10月、長女は生後2ヶ月で硬膜下血腫が原因で死亡した。硬 膜下血腫が発生した原因は、ビタミンK欠乏症による出血(新生児メレナ)であると考えられている。母子を担当した助産師「ホメオパシー医学協会」に所属し ており、ビタミンKの「記憶」や「波動」、「オーラ」を持ち「ビタミンK」と同程度の効果を持つと同団体が主張していた砂糖(いわゆる「レメディ」)を、ビタミンKの代わりに新生児に舐めさせた。本物のビタミンKを投与していないことを担当医師に気づかれないよう、母子手帳には「ビタミンK投与」と偽って記載したことがわかっている。

損害賠償訴訟

2010年5月に、母親は、出血症の標準的な予防方法であるビタミンK2シロップを助産師が投与しなかったことが長女死亡の原因であると主張して、助産師を相手取り約5600万円の支払いを求める損害賠償請求訴訟を山口地方裁判所に起こした。

2010年12月21日、山口地方裁判所において、母親と助産師の間で和解が成立した。しかし、和解内容については公にしない条項が含まれているため、明らかではない。

出典:Wikiペディア

●ホメオパシーと類似した療法フラワーエッセンス

ホメオパシーレメディーはとても効果があるものですが、行うには難易度が高く、とるレメディーを見間違えるリスクもあり、気軽にとれないという問題点があります。
そのため優秀なホメオパスだったエドワード・バッチは、レメディーの代わりに気軽にとって癒せるものとしてフラワーエッセンス(フラワーレメディーともいう)を開発しました。

製造方法は、水に花を浮かべエネルギーを転写し(振盪も希釈もしない)アルコールを混ぜたものです。

レメディーよりずっと作用が穏やかで癒しの効果もあり、誤ってとるリスクも少ないからです。

※ここでいう症状とはホメオパシー症状も含みます。ホメオパシー の説明上ここでは仮に好転反応、治療、治す、改善という言葉を使わせていただきましたが、ホメオパシーは生態がバランスを取り戻した結果改善する場合があるというこ とを目指すものであり、医療行為でも治療でもありません。また、レメディーは薬ではありません。医学的に必要な治療をうけるべき時に治療を拒否することを すすめホメオパシーのみで治そうとすることや、薬でバランスをとっているときに全てやめさせることは誤りです。

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