症状と心の問題を解決するホメオパシーの専門家、ライフジャンプホメオパス世良純子です。
前回の記事でホメオパシーの効果をさまたげる歯科治療について書いた続き、今回はさらに強く効果をさまたげる抗生物質についてお話しします。
ホメオパシー受けてレメディーとっている最中に抗生物質をとったらどの程度アンチドートされるの?という疑問への回答です。
これはよくあるご質問ですがなかなか確かめようがないので、私自身身体を張って体験してみて、さらにクライアントさんの結果も加えてご紹介します。
この記事は
- ホメオパシーを現在受けている人や
- 歯科治療やどこかが膿んで抗生物質とる必要がある方
におすすめです。
ホメオパシーのレメディー効果は薬で阻害される
「歯科治療」「コーヒー飲用」「薬の摂取」はホメオパシーのレメディー効果を阻害しますが、薬は種類によって阻害度合の強さが違います。
バッファリンや昔から使ってきた頭痛薬などはそんなに阻害しません。
それに対し抗がん剤や抗欝剤・向精神薬・ステロイド・抗生物質などはレメディー効果を打ち消しますが、一般的にとる可能性が高い薬の中で最もアンチドート効果が強いのが「抗生物質」です。
実は抗生物質は作用が強すぎるのでドイツではそんなに簡単に子供には使いません。日本ではバンバンだしますがそれくらい作用が強い薬なのです。
実際、歯科医にいっても、内科にいっても、ちょっと膿むと気軽にでますし、ピロリ菌などがいると大量の抗生物質を飲みづつける治療だったりします。
ホメオパシー治療中で抗生物質をとるべき時
医師の近藤誠先生は抗生物質や薬の乱用に警告を発しています。
抗生物質の問題はまず見さかいがないこと。
体内に侵入した有害細菌だけではなく、体を守るビフィズス菌などの善玉菌までコロスので、腸内細菌のバランスが乱れてよく下痢や腸炎を引き起こし、体の抵抗力も落ちます。さらに「耐性菌」がどんどん生まれます。
抗生物質は「決められた時間に定量を飲んだり注射することで血中濃度を一定に保って、細菌を殺す」クスリですが、症状が治まると飲まなくなる人が大勢います。
すると本人が治ったつもりでも、体内には細菌の残党がウヨウヨいて、抗生物質にやられない抵抗力を備えた「耐性菌」に進化します。それを殺すために強力な抗生物質を使うと、さらにしぶとい耐性菌が生まれるわけです。出展:クスリに殺されない47の心得
医師:近藤 誠
このことは割と知られていて、抗生物質はもろとも善玉菌も殺してしまうから飲みたくないナチュラル派の方が「薬を使わない健康ケアはないか?」というところからホメオパシーに興味を持つ方もいます。
また、子供の耳の炎症などで病院に行くたびに出る抗生物質を見て、何かもっと身体によいケアはないかとホメオパシーに興味をもつ方もいます。
抗生物質自体が悪いわけではないのです。
- 抗生物質をとるまでもないときも過剰にとりまくってしまうのと
- ホメオパシーをやっているからと抗生物質を「悪魔の薬」がごとく何が何でも取らないのが危ないのです。
抗生物質は膿んでどうしようもない時にはとるべきです、というかとらないと危険です。
生態がもう自然の力で対処ができないときにはとても助けになる薬です。
子供の耳の炎症なども過剰に薬をとりすぎる必要はありませんが、脳に近いだけにレメディーで対処できないときは、なにがなんでもホメオパシーでなんとかしようとせずに、病院で抗生物質をとってください。
【体験談】どんな時に抗生物質をとるか?
回答をいうとホメオパシーをつかっても生態の力でケアしきれないときです。
私は今年の5月に猛烈にストレスフルなことが重なりました。
通常とても元気なためすごく健康な人だと誤解をうけますが、ホメオパシーを知る前に6歳で手術して4回も手術を受けているのでそもそもは弱い生態なのです。
ただ、ホメオパシーで生態を年々強化しているので、骨密度などは20代平均より高いし、ヘモグロビン値も高いです。
が、過去ホメオパシーをうける前から手術している部分はすでにバランスを崩しているので、消化器系と婦人科系は「気を付けないといけない部分」です。
で、そのときたまたま休みが全くないのに、毎日外食続きで無理な会食も続いてしまい過去悪化して入院した十二指腸が不調になりました。
そこで久しぶりに病院にいって薬も数回とってホメオパシーのレメディーもつかいました。
レメディーで病気が軽い方角に移動し、胃腸は改善してリンパの炎症に移動しましたが、その際のリンパの腫れはストレスの重さを反映して膿んでいました。
が、その際どうしても長時間話す仕事の予約がずっと続いていて、痛みで眠れないほどではなかったのですが良く受ける質問なので「1回抗生物質とったらどうなるか体験してみよう?」というのもあり、10年ぶりくらいに抗生物質をとることにしました。
病院では数日分の抗生物質がでましたが、たった1日1回の投与だけでリンパの膿と腫れは次の日には改善したのですごい威力でした。
【体験談】抗生物質をとるとホメオパシーレメディー効果はアンチドートされるか?
アンチドートの程度はその人の生態の強さによりますし、どうしても必要ならとってもリカバリーが可能です。
私は抗生物質とって困った症状は治りましたが
・・・・・・・なんとその2日後、ガクッと倦怠感が走り全身の体力が落ちたのがわかったのです。
まさに抗生物質によるレメディー効果のアンチドートを実体験しました。
私の場合は、その後レメディーをとるとホメオパシーのアンチドートはちゃんと元に戻りました。
が、クライアントさんで精神薬をずっととってるとか、鬱状態が続いている方が改善しつつあるのにたまたま歯科治療で抗生物質を3日間とった場合、ガクッとホメオパシーしてケアした部分が悪かったときの状態に戻ることはあります。
なので「メンタルやエモーショナルにケアしないといけないような重い症状がある」「体力がおちている」場合はアンチドートの割合が高いです。
が、いずれも抗生物質をとったからといって終わりではなくリカバリーはできます。
レメディー飲んでいるからと必要な薬をとらないのは危険
何故かホメオパシーにはまる人は、どんな薬もたった1回飲むともう人生が終わりと誤った考え方を信じ込んでいる方が多いです。
そもそもホメオパシーは薬を過剰に与えるケアやが身体に悪いからと辿りついたり、薬で害がおきた方が使いたがる療法です。
また、子育てから自然療法に興味をもった母親や、薬で治らない子供のアトピーからホメオパシーをはじめる方も多いです。
ところがホメオパシーを教える方によっては「薬は絶対悪だ」とか「抗生物質をとったら終わりだ」「病院に行ったら怖いことがある」がごとくに恐怖を植え付ける方もたくさんいるので気を付けてください。
ホメオパシーはあくまでも生態本来の力を高めてケアするものであり、もしその生態がその時自力で治せるほどの力が残っていないなら最悪の事態を避けるために薬をとることは必要で、その際にとる抗生物質はとる正当な理由があるわけです。
抗生物質を過剰にとりたくなければちゃんと担当医師に相談すれば心ある先生なら対応してくれるし対策も考えてくれます。
また、病気で病院に行って医師の指示で薬を飲んでいる際は、生態は薬でなんとかバランスをとっている状態ですから突然薬をやめてしまうのはとても危険です。
なんでもかんでも抗生物質をとりまくるのは身体に負担がかかりますが、何が何でも取らないのも間違いです。
ときに何も考えずに医師がごとくに何でもホメオパシーで治るとか言いきるホメオパスや、薬をとる恐怖を植え付けるホメオパスがいるのでまったく困ったものです。
自分の身体のこと正しい理解でケアしてくださいね。