セルフケアの範囲は?ホメオパシーのレメディーを自分で飲んでトラブルを起こさない方法

ホメオパシーセルフケア

症状と心の問題を解決するホメオパシーの専門家、ライフジャンプホメオパス世良純子です。

ひと昔前はホメオパシーのレメディーを手に入れるのが難しく、ホメオパシーはしっかり勉強して使うものでした。

が、昨今は数日の簡単なセルフケア講座がいくらでもあり、ネットで情報も手に入り、プロが使う強いレメディーも簡単に手に入るようなりました。

そのせいで、ホメオパシーのレメディーを自分で飲んでから具合が悪いという問いあわせをよく受けるようになりました。

具合が悪い、で済めばいいのですがレメディー飲んででから起きた症状が治らない、病院にいっても原因不明で困っているというのもよく聞きます。

それで先日ホメオパスではない人がホメオパシーのレメディーを自分で飲むと危険性が高い理由5つという記事で、自分で安易にレメディーをとる怖さについて書きましたが、

では今回はどこまでなら問題なくセルフケアが使えるのか?について書きたいと思います。

目次

そもそも論、ホメオパシーセルフケアの概念

ホメオパシーセルフケア

セルフケアとは、ホメオパスではない人が自分で低ポテンシー30cまでのホメオパシーのレメディーを使って自分の問題をケアすることです。

大体セルフケアキットという代表的なレメディーがそろったセットを買って、いざというときにその中に入っている30cまでのポテンシーのレメディーでケアします。

つまり、そもそも慢性的な疾患ではなく、急性症状を対象としたものです。

いつもある症状や慢性疾患は対象外、プロのホメオパスにおまかせください、ということです。

また、「急におきた」急性症状が対象で、クラシカルホメオパシーの学校は以下のように定義しています。

セルフケアの対象

外傷
火傷
内出血・打ち身
捻挫・筋違い
鼻血
虫刺され
発熱
鼻炎や花粉症
のどの問題(咳・痛み等)
皮膚の問題(あせも・いぼ・おでき・ヘルペス・水イボ等)
消化の問題(嘔吐・吐き気・便秘・下痢・腹痛等)
目の問題(ものもらい等)
耳の問題(痛み等)

出典:ハーネマンアカデミー

こちらの学校は「セルフケアのお助けダイヤル」も設置しているので、この学校で習っている人は上記の症状をケアして良いと思います。

 

私が思うセルフケアの範囲はもう少し狭く、上記の症状から以下を削除したほうがより良いと思います。

鼻炎や花粉症
のどの問題(咳・痛み等)
皮膚の問題(あせも・いぼ・おでき・ヘルペス・水イボ等)
消化の問題(嘔吐・吐き気・便秘・下痢・腹痛等)
耳の問題(痛み等)

ホメオパシーセルフケアの範囲はここまで

副作用と疾病

①健康な人が対象

慢性疾患をもっていたり、病気がちの人は対象ではありません。あくまでも健康な人が「ちょっとした急性の症状」だけに使います。

 

②症状の原因がはっきりしているものが対象

昨日飲みすぎて胃が痛い、虫に刺された、こけて怪我をしたといったように原因のはっきりしているものが対象です。

 

③炎症

熱があって赤くなるのが炎症、生態が最初の出すSOS、以下の3点のはっきりしたものに使います。

  1. ほっ赤(腫れなど)
  2. 痛み

 

④機能障害まで組織障害は対象外

本来ある機能が障害しているところまで。

つまり組織の障害はケアしないこと。つまり胃潰瘍とか変性はなく、胃は健康だけどちょっと機能に問題がある状態までが対象です。

こんな症状は自分でホメオパシーのレメディーを飲まない

ホメオパシーのレメディーを飲む

①本当にセルフケアすべきかどうか1~2日考える

蚊に刺されたなど、放っておけば治る問題にセルフケアをする必要はありません。蜂に刺されて腫れていて痛いなら対象です。

同様にお酒の飲みすぎもすぐ治るならレメディーを飲む必要はありません。

 

まず、1~2日考えて本当にレメディーをとるべき問題かどうか考えてからとってください。

 

②レメディーが効かなければ3回でやめる

1回目飲む、2回目飲む、3回目飲む違っていたらもうそこでやめてください。

それ以上レメディーを飲むと悪化・混乱する可能性があります。

あくまでもセルフケアは軽い問題を対処するだけのもの。

あなたの体質が弱ければレメディーを飲みすぎることでかえって悪化しますので3回まででやめてください。

 

③症状の強度が強い場合は、セルフケアしない

たとえ飲みすぎで吐き気がしたのだとしても、腹痛だとしても、

すごく痛いなど強い症状の場合は、何か問題が起きている場合があるので病院へ行ってください。

 

④同じ症状が繰り返される場合はセルフケアしない

私はセルフケアから消化の問題(嘔吐・吐き気・便秘・下痢・腹痛等)をはずしていますが、便秘が続く、腹痛が続くというのは病名をもっていなくてもホメオパシーでいう慢性症状です。

鼻炎や花粉症も慢性症状なので対象外です。

咳が続く、のどが痛いといった症状もずっとあるなら対象外です。

原因がはっきりしている症状、昨日エアコンをつけて寝てしまい喉が痛くなったなら対象です。

 

繰り返す症状は、実は慢性疾患の始まりや、本人が気づいていないだけですでに慢性の疾患があるかもしれませんので、セルフケア対象外です。

一度病院で検査することをおすすめします。

 

⑤違和感や胸騒ぎを感じたらセルフケアしない

なんとも曖昧な言い方になるのですが。

自分でレメディー飲んでから具合が悪いのですが、こんな経緯でこんな経緯で・・・というお話しを伺うと、本人は案外悪化している時点をわかっています。

ただ、その時に「本で読んだから」「薬を絶対にのみたくなかったから」「ホメオパスにアドバイスもらったから」といってレメディーを飲み続けて悪化・混乱しているのです。

なんか効いていない気がする、なんか悪化した気がする・・・、恐らく「最初に感じた違和感」は合っていると思います。

 

違和感や嫌な予感を感じた時点でもう自分でレメディーとるのはやめてください。

 

そこでやめずにドカドカレメディーをとるから、やがて自分の感覚自体がわからなくなってハマってゆくのです。最初の違和感をキャッチすることが肝心です。

 

⑥メンタルの問題を抱えている人はセルフケアしない

メンタル~記憶力が落ちた、やる気がおきない、会社へいきたくないなどの問題。

エモーショナル~悲しい、嫉妬、イライラなどの問題はセルフケア対象外です。プロのホメオパスにかかってください。

また精神状態に問題を抱えている人は自分が客観視できませんから、自分の精神状態にぴったりあったレメディーを自分でみつけられません。

また、精神・感情の問題を抱えている人は既に体質が弱くなっているケースが多いので、レメディーを飲みすぎることで混乱・悪化しやすいのです。くわしくはこちらをお読みください。

また、精神・感情に問題を抱えている人はレメディーを飲んだ反応で一喜一憂し、焦りや不安から、次も・・・また次も・・・・といってレメディーを大量に飲んでしまう傾向があります。

 

精神や感情に問題がある人は特に自分でレメディーをとらないでください、トラブルになるケースが多いです。

 

何故この症状をセルフケアでやると危ないの?

鼻炎や花粉症
のどの問題(咳・痛み等)
消化の問題(嘔吐・吐き気・便秘・下痢・腹痛等)

をセルフでケアしない方がいいのは、慢性の症状である可能性が高いからです。

特に花粉症は、他のもっと重い症状とバランスをとるために出ている場合があり、安易に局所のケアをすると、全体が悪化する可能性があり、危険なのです。

 

のどの問題(咳・痛み等)
皮膚の問題(あせも・いぼ・おでき・ヘルペス・水イボ等)

は本人も気づかない精神や感情の症状とつながっている場合が多いです。

下手にレメディーでケアすることで症状を抑圧し、もっと重い状態にする場合もあるのでセルフケアしない方がよいのです。

 

耳の問題(痛み等)

耳は脳と近い場所にあるので、子供の場合はとくに重い病気を見逃す場合があります。なので特に子供はセルフケアしないで即病院に行った方が良いです。

ホメオパスも知らないこと、実は急性症状の対処は難しい

ホメオパシーとホメオパス

セルフケアは学校を経営している団体にとって、高額のコースの入り口になっている場合が多いです。

確かに試しにレメディーを使ってみて、使いこなせないとわかってしっかり時間をかけて習おうとすること自体は間違いではありません。

アンチホメオパシー派からレメディーは何も起こらないとさんざん叩かれていますので、体験することで「レメディー本当に作用するんだ?」となるでしょうし、体験してみないことにはホメオパシーが何なのかがそもそもわからないからです。

前述の学校は大きい学校ですし、ホットラインまでもうけているからよいとおもいますが、昨今は雨後の竹の子のようにセルフケア講座が増えました。

失礼ながらホメオパシーは学校を卒業してもホメオパスになれない、儲からないというのが定説ですから、ホメオパシーの実践経験はないけど講座を売って稼ぐ人も中にはいます。

そのため未熟なホメオパスが教えるセルフケア講座が増えました。

なので「セルフケア=初心者でもできる、何でもケアできる」という誤った考えが拡がっています。

ホメオパス自体があまりわかっていないこともあるのですが、セルフケアはその人の全体の症状を何もきかずに局所の少ない情報だけでレメディーを選ぶので、実は難しいのです。

なので大したことができないか?実は何もおこっていないのにケアできたと信じているか?

中途半端なレメディーをヒットさせることで潜伏している慢性症状を抑圧したり、症状を混乱させる場合もあるので慎重に扱うことが大切です。

ぬぐいきれないホメオパシーセルフケアの問題点

疾患とホメオパシー

問い合わせが来る内容を聞いていると、どうもホメオパシーのセルフケアの概念が間違っているように感じます。

たいていはメンタルの問題に自分でハイポテンシーのレメディーを何種類も買ってパカパカのんで悪化して問い合わせが来るのです。

聴けばほとんどの人が慢性症状を抱えていて、最初から全くセルフケアの範囲にはいないのです。

セルフケアは原因のはっきりしている症状で、ほっとけば治るほど軽い症状ではないけど、決して重い症状ではないケアしやすいものを自然の力でケアするものです。

 

薬や病院の代わりにはなりません。

また、何度もいいますが、自分の精神や感情に問題を抱えている人は決して自分でレメディーとらないでください、危険です。

 

※ここでいう症状とはホメオパシー症状も含みます。ホメオパシー の説明上ここでは仮に治療、治す、改善という言葉を使わせていただきましたが、ホメオパシーは生態がバランスを取り戻した結果改善する場合があるというこ とを目指すものであり、医療行為でも治療でもありません。また、レメディーは薬ではありません。医学的に必要な治療をうけるべき時に治療を拒否することを すすめホメオパシーのみで治そうとすることや、薬でバランスをとっているときに全てやめさせることは誤りです。

 

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ホメオパシー体験談

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この記事を書いた人

世界的ホメオパス ヴィソルカス教授IACH卒、ドイツのドクターホメオパスにも師事11年選手。他ホメオパスで解決できないケースを多数担当。医療従事者に囲まれ4回の手術経験をもち虐待・アトピーを完治。婦人科系疾患と心の問題が得意。

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