症状と心の問題を解決するホメオパシーの専門家 ライフジャンプホメオパス世良純子です。
先日性教育のブログ記事を読んで私の学生時代の体験や「衝撃的な性教育授業」を思い出しました。
と、いうのも・・・
私はホメオパスで、私自身が性的虐待の過去をもち人の身体の症状から原因となっている過去の心の問題を見つけ出すことができるのですが、もっとも根深い原因となるできごとの一つに、
「セックスや性にまつわる問題」があるからです。
性の問題は時にその人の命運を決めてしまうほどのパワーをもちます。
なのに、オープンに語れる問題ではないため、よりそれらの問題の解決を難しくさせています。
ちなみに、この記事、読んでいるうちに気分が悪くなる方もいるかもしれませんので、その際は読むのをやめてください。
また、書いているのは当時の授業の内容であり、現在の医療の情報ではありませんのでご了承ください。
当時の保健体育性教育の内容と問題点
私がその衝撃的な授業を受けたのは1982~1984年くらい?中学か高校の時です。
最初の性教育授業は小学生の時でした。
当時はネットも携帯電話もメールもないので、セックスの情報は簡単に手にはいりませんでした。
また、携帯がないのでお付き合いすることも簡単ではなく、初めてセックスする年齢も今よりずっと遅かったんです。
そんな時代だったので、当時の小学校の性教育といえばこんなレベルでした。
- 男女を分けて女子にだけ生理があることをこっそり教える
- 男女一緒に性教育のビデオを見せる。
- 男性と女性の身体の第二次性徴について教える
- セックスの仕方を挿入・射精のみの図で教える
当時の性教育にはこんな問題がありました。
- セックスについてはタブーであり、全部教えてはいけない前提だった
- 生理のことすら男子には隠すこと前提だった
- 挿入・射精の図しか見せないので、それ以外は何をするのかよくわからない教育だった
当時の少女漫画のセックス表現
当時は漫画の性についての表現規制が厳しく、セックスの現実が書かれている漫画は「成人漫画」だけでした。
なので少女漫画のセックス表現といえばこんな感じでした。
今笑っている30代以下の読者の方の顔が目に浮かびます・・・・。
キラキラしているうちになんかしらないけど?セックスが終わるぅ!、セックスはキラキラした素敵な体験!
当時の少女漫画のセックス表現はこんな感じだったので、私は結婚したら自動的にお腹の中に赤ちゃんができるのだと本気で信じていました。
さらに言うと、性的虐待の経験もあったわたしは、超がつく奥手だったので、初めて男性と経験するまで学校で習った性教育以上の知識が全くありませんでした。
学生時代の衝撃的な性教育授業、中絶・堕胎手術の実態
そんな当時によくできたな、という衝撃的な授業が行われました。
学年主任が婦人科の先生と知り合ったことをきっかけに、学校の講堂に生徒を集め、病院の先生の話を聞くという特別授業でした。
事前に説明がありました。
「衝撃的な内容なので、途中で気分が悪くなったら出て行ってもよい」
「聞けなくなったら下を向いていてもいい」
「あくまでも無理をしなくてよい」と・・・・・・。
授業の内容はなんと「堕胎手術の実態について」でした。
- 現実に堕胎が多いのは未婚ではなく既婚者であること
- 誰もが妊娠を望んでいるわけでもないこと
- 堕胎が可能な時期までの中絶手術の方法
専用器具を用い、子宮内の妊娠組織を掻き出す中絶方法を教え、
実際にスプ―ンのような器具まで見せてくれ、ここをこうやってこうする、まで教えてくれました。
多くの生徒がまだセックスも経験したことがない中、講堂は異様な空気に包まれ、静まりかえっていました。
- 中絶不可能な週になっても堕胎の需要があることと、その手術方法
赤ちゃんの首と体を切り離し、体の中で殺して赤ちゃんの頭の皮をつかんで掻き出す。といって実際に赤ちゃんの頭の皮をつかむ機械を見せてくれ。
いつも心の中で「ナンマイダブ、ナンマイダブ、ごめんなさい、僕が悪いんじゃないあなたのお母さんに恨みを言ってください」といってやっているといっていました。
さらに妊娠週がすすむと。子宮の中に赤ちゃんを溶かす薬をいれてドロドロに溶かして掻き出す、と言っていました。
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あまりに衝撃的な内容で、怖くなり悪寒が襲ってきました。
失神した生徒と堕胎手術のうわさ
その特別授業の最中に失神した女性がいたことが噂になりました。
真実のほどはわかりませんが、彼女は妊娠して中絶をしたという噂がある生徒でした。もし本当なら彼女の衝撃はひとかどではなかったはずです。
けれど、当時男子生徒が彼女に向かって「お前中絶したんやろう~」と言ってはやしたてていたそうです。
男って、セックスの前で子供っぽくて平気で残酷になれるんだと私が最初に感じた経験だったかもしれません。
その後、もっと突っ込んだ性教育授業になりました。
- 男の子の初体験の動機は「興味があるから」、女の子の初体験の動機は「愛しているから」だから、女性が自分を守りましょう
- 女性は中絶したらとても傷つきます
- 女性が自分を守る方法はコンドームをつけてと彼氏に頼むことです
当時も違和感があったのですが・・・・・、この授業には、今の私ならわかる視点が欠けていました。
- 女性には性欲なない(はずだ)という前提で教えている
- セックスの目的は妊娠だけであるかのように教えている
- 男性は誰とでもセックスしたいのは当然で、女性側に責任があるのが当然という視点で教えている
不思議と、そのような中絶の原因になる男性側へのセックスすると子供ができることへの責任の教育はおざなりでした。
女性側~妊娠中絶した女たちの苦しみ
大人になった私は、ホメオパスになるまでに旅行先やセミナーで中絶を経験した女性達と出会いました。
彼女達とはスピリチュアルや精神性や心理学などのセミナー、イベントなどで出会っており、彼女達が無意識に癒しを求めていることを物語っていました。
けれど、彼女達は、それらの場所を徘徊し続けているにもかかわらず、スピリチュアルで癒されずいずれも現在の恋愛で苦しんでいました。
- 中絶した事実から目を背けてスピリチュアルに逃げている女性。
- 不倫で妊娠中絶したけど、同じ相手とその後も何度も何度も妊娠中絶を繰り返している女性。
- 中絶した悲しみをスピリチュアルで乗り越えたと宣言しながらいまも似たような男性に引き寄せられ続けている女性。
- 中絶したことが現在もココロの症状として明らかに出ているのに、カウンセリングでそのことはひた隠しにしている女性。
いずれも、核心となる話になるといきなり、自分がかかっている癒す相手や周りを悪者に仕立て上げたり、自分で自分のやっていることがわからない。という状態になる傾向がありました。
反対にその事実に対して露悪的になり、私ってすごい経験したでしょ?をオープンにして「それを乗り越えた!」というふりをしている女性もいました。
自分を癒したくてスピリチュアルにたどり着いたけれど、そこでも事実を隠すので解決しない。
自分を癒したくてスピリチュアルにたどり着いたし、悲しい中絶経験について話せたけど、やはり解決していないことを見たくない。
それほどまでに、中絶という経験は女性の中に影をおとす問題なのです。
男性側~妻や彼女に中絶させた男たちの余裕
私がまだ出会っていないだけかもしれないのですが・・・・・。
不倫相手に妊娠させて、産みたいといわれたが中絶させた、責任とってお金を払ったんだよ(そのあとまた付き合って最終的に捨てた)そんな話を聞きました。
男性は女性に中絶させたという話を、新しい女をゲットする時や、自分のぶっちゃけ話をする時、場合によってはお酒がはいったいきおいで話す傾向があると思うのです。
正直に言わせてもらうと・・・・・・、
私はテレビドラマによくある、10代や20代で彼女に妊娠させ、子供を中絶させてしまったことを本気で悔やみ、ずっとお墓参りをし続けるなどどという男性にいまだ一度も会ったことがありません。
男性が話す「中絶させた」という話は女性に比べて圧倒的に軽いのです。
女性がその問題で苦しんでいるのに比べ、男は簡単に逃げられるのです。
傷ついた・傷つけた後にも人生も現実も続く
以前、結婚式当日に花嫁を恋人が連れ出すというドラマのテッパンエピソードについて記事を書きました。
現実はそんなことをやったら法的に罪が重いし、やられた相手はずっとひきずるから、めでたしめでたしじゃないよって書きました。M-1グランプリ和牛の「結婚式を抜け出す花嫁」ネタが正論すぎて超ウケた件
わたしがここで一番言いたかったことは、
私たちが恋愛やセックスってどんなもの?って知る材料となるドラマや映画では、
その事実が起きた後の現実のドロドロした部分は語られないんだよ、ってことなのです。
テレビは当然大手の企業の表現が主流ですから、良い立場にいる側からの感覚で描かれています。
そして視聴率をとるためにも、規制の中でも、ドロドロして救いがないだけの話を描くわけにはいきません。
なので、人を傷つけたその後も、人に傷つけられたその後も、全然リアルに描かれていないのです。
私は、ホメオパシーで唐突に心が健康になったので、私が恋愛をまともに意識しはじめたのは30代終わり頃からでした。
すでに若くないので、恋愛初心者の私の相手はいきなりバツイチなどさんざん酸いも甘いも経験した人達が対象でした。
私は、男友達でも、仕事関係でも、恋愛対象でも、恋愛対象未満でも、「妻と別れて彼女がほしいけど、僕の中で何がおきてるのかわかんない」という人と山盛り接してきました。
現実は妻や彼女に浮気されただけでも男性はその後ずっと理由がわからず、けれど解決する方法もわからず、現実を受け入れらていないことすら気づかず、わけもわからず生きているのがほとんどです。
問題が解決してないまま恋愛している人は、傷ついた反動の「代替行為としての恋愛」にはまっています。
若い子を連れて自分の価値を周りに認めさるといった愚かな行為にはまって、けれどそこでもうまくいかない恋愛を繰り返しています。
でもドラマではたいてい、傷ついた男性が彼女との関係が壊れた理由を
ぺらぺらと饒舌に語り、
唐突に彼の前に美人で性格の良い女性があらわれ、
勇気づけられ恋をする
という嘘くさいストーリーが放送されています。
もっと言うと、私が受けた性的虐待などサスペンスドラマの鉄板エピソードです。
自分の彼女がレイプされたといっては、彼氏が犯人に復讐します。
虐待を受けた女性を彼氏が命をかけて守ろうとします。
もちろん現実にもそんな事例はあるでしょうが。
現実は彼女がレイプされれば、その後のぎくしゃくする関係を乗り越えられず、彼女を捨て、楽につきあえる女性に走る男性の方がずっと多いのではないでしょうか?
本当の性教育はできるだけ現実に向かい合わせること
国会の中継で性教育の教科書をみて、いきなり「こんなものはひどすぎる!」といって首相が怒っていました。はっきり描かれたセックスの絵があることを怒っているように見えました。
じゃあどうやってセックスを教えるんですか?
それでダメなら、期日をすぎた中絶は、首と体を切り離して脳を吸い出して赤ちゃんをバラバラにするんだなんて尚、教科書には、書けませんよね?
私が受けた衝撃的な性教育では、セックスへの恐怖も感じさせましたが、一方しっかりとインプットされたものがありました。
妊娠することには責任があるのだ、ということと、
望まない妊娠をした後に待っている現実です。
実際は夫婦で避妊をしてすら子供ができてしまう事例があり、中絶で苦しんでいる人もいます。
夫婦だからと避妊せずセックスして、経済的に育てられないからと中絶される子供もたくさんいます。
また、妊娠したくて仕方がないのに妊娠できなくて苦しむ女性も山ほどいます。
出産のどれもが安全でもありません。
なのに、語られないままの現実がたくさんあるし。
中絶という現実を生み出す男性側の教育は現実を見ないまま、おざなりです。
中絶は女性の心を傷つけますが、
じゃあなんでその前に避妊せずに気軽にセックスしていたの?って部分は、「その女性を傷つけるから」という理由で、あまり語られないままなのです。
だけど、中絶に限らず自分の問題ってすべて
見ないふりしている後にも、ずっと現実は続くんだよ。と、私は言いたくなるのです。
現在の症状の原因が、まさか20年、30年前のできごとが理由だったとはつゆ知らないクライアントをケアして症状を治している私は、もっと性について正直に語り合える社会にならないかといつも、いつも、思うのです。
トラウマ1人で抱えて悩んでいませんか?
シリーズ記事はこちら愛と性について
検索 婦人科 ホメオパシーで予測できる婦人科系疾患、叶わぬ恋にすがりつくと病気はあなたを殺す体験談
性的虐待の影響って?5歳で虐待を受けたけど虐待は早いほど傷が深い
※このサイトにおける「症状」とはホメオパシーの症状を含みます。
ホメオパシー の説明上、好転反応、治療、治す、改善という言葉を使用しておりますが、ホメオパシーは生態がバランスを取り戻した結果、改善する場合があるということを目指すものであり、医療行為や治療行為ではありません。
レメディーは薬ではありません。医師からすすめられた医学的に必要な治療は必ず受けることを推奨します。
医療行為や治療を拒否することをすすめ、ホメオパシーのみで治そうとする行為や、薬でバランスをとっているときに全てやめさせる行為は、ホメオパシーとして誤りです。